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 コロナウイルスとカナダ政府、アルバータ州政府の決定事項

コロナウイルス

世界的に蔓延しているコロナウイルスですがカナダも例外ではありません。

 

カルガリー、バンフのあるアルバータ州では日に日に感染者数が増していて連邦政府、州政府共に不要不急の行動自粛やスーパー以外の店舗の休業を要求するなど市民生活に影響が出ています。

 

そこでこの記事では3月末現在のカナダ政府、アルバータ州政府の決定事項のまとめと市民生活がどのようになっているのかについて書いていきます。

 

 

 コロナウイルスとカナダ政府、アルバータ州政府の決定事項

コロナウイルスの状況

この記事で書いてる内容は2020年3月30日現在のものです。

状況は刻一刻と変化しているのでカナダ政府、アルバータ州政府のホームページを自分で確認して最新情報を入手してください。

 

カナダ政府の決定

  • カナダへ入国した人は症状の有無にかかわらず14日間の自己隔離が義務(例外職種あり)。これはQuarantine Actに基づく法令義務で違反した人には罰則が適用
  • カナダへ入国した人で症状がある場合、公共交通機関の使用を禁止。隔離できる場所がない場合はChief Public Health Officerの指定する施設で隔離を行う 
  • カナダ国籍者以外の不要不急の入国を6月30日まで制限(国境封鎖)。例外は永住権保持者、外交官、カナダ国民またはカナダ永住権保持者の近親者、フライトクルー、第三国への乗り継ぎ、アメリカに14日間以上滞在して無症状の人
  • 国際線の到着空港を限定(トロント、モントリオール、バンクーバー、カルガリーのみ
  • コロナウイルスの症状のある人はカナダ入国禁止。ただし、症状があってもカナダ国民及、永住権保持者は飛行機以外の 陸路、列車、海路では入国できる
  • 症状がある場合は係員が検疫官に連絡して必要な処置をとる
  • カナダ国外への不要不急の旅行の自粛要請

 

カナダ政府サイトのリンク

帰国者の自己隔離についての説明など

https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/latest-travel-health-advice.html?topic=tilelink

 

国境封鎖や入国制限について

https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/canadas-reponse.html

 

カナダ政府公式サイト

https://www.canada.ca/en.html

 

有効なビザをすでに持っている人への対応

カナダ移民局が空路か陸路での入国を許可

  • temporary foreign worker
  • 有効なstudy permitを保持している人
  • 3月18日より前にstudy permitを許可された人
  • 3月16日より前に永住権を許可されたがまだカナダへ入国していなかった人

ただしカナダ国民や永住権保持者と同様、症状がある場合は飛行機には搭乗できないのと、入国後は14日間の自己隔離が必要。

 

カナダ移民局のサイトで詳しい情報を入手できます(英語もしくはフランス語)。

https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/coronavirus-covid19.html

 

アルバータ州の決定

アルバータ州では3月に入るまではコロナウイルス患者も数人しかいなかったので他人事のような状態だったのですが、3月上旬頃から爆発的に患者が増えました。

現在では700人近い患者が確認されています。

そのためアルバータ州も含めたカナダ西部6州(ブリティッシュコロンビア、アルバータ、マニトバ、サスカチュワン、北西準州、ユーコン準州)とアルバータ州内エドモントン、カルガリー、キャンモア、バンフの各自治体などでは緊急事態宣言か公衆衛生上の緊急事態宣言が出ています。

 

アルバータ州政府の対応

  • せき、熱、息切れ、鼻水、のどの痛みなどのある人は最低10日間の自己隔離。10日間で症状がおさまらない場合は治るまで自己隔離を続けるhttps://www.alberta.ca/self-isolation.aspx
  • 海外旅行から帰国した人、新型コロナウイルス患者と濃厚接触した疑いのある人は最低14日間の自己隔離https://www.alberta.ca/covid-19-travel-advice.aspx
  • リクリエーション施設や娯楽施設の利用禁止(ジム、プール、美術館、コミュニティセンター、子供のプレイセンター、カジノ等)
  • レストランはテイクアウトかデリバリーのみ営業できる
  • 美容院、ネイルサロンなど、不要不急の事業の閉鎖
  • 歯科、検眼医、理学療法、マッサージ、鍼治療、足医療、ナチュロパシー等の不要不急の医療サービスの停止、閉鎖
  • 洋服店、家具店、コンピュータ店等の不要不急の店舗の閉鎖https://www.alberta.ca/restrictions-on-gatherings-and-businesses.aspx
  • 高齢者施設の訪問者は原則一名に限定
  • 州立公園の閉鎖
  • 15人以上の集会等の制限。例外は食料品店、ショッピングセンター、医療施設、空港、他の生活に必要な施設

15人以下の集会も中止するべき人

  • 海外から帰国した人
  • 重要なインフラに関する職業についてる人(医療関係、緊急対応要員、電力会社、通信事業等)
  • 60歳以上の高齢者
  • 基礎疾患があるなど高リスク者
  • 感染を拡大させるリスクの高い活動をしている人

 

アルバータ州政府サイトのリンク

州政府の決定に違反した人に対しては罰金を科すことも発表されています(CD$1000)。

実際に罰金のチケットを切られた人の話も出ています。

https://www.alberta.ca/release.cfm?xID=69918C41565BC-002C-269C-638E958E5912C37B

 

アルバータ州政府のサイト

https://www.alberta.ca/coronavirus-info-for-albertans.aspx#p22780s6

 

Social distanicingに関して

https://www.alberta.ca/prevent-the-spread.aspx#p25621s3

 

コロナウイルス患者が利用したフライトに関する情報(同じフライトに乗っていた場合は14日間の自己隔離が必要)

https://www.alberta.ca/assets/documents/covid-19-flight-information.pdf

 

市民レベルでの現況

ここまで連邦政府、州政府の対応を書いてきましたが、実際市民生活がどうなっているのかを少し書きます。

 

日常生活

普段の生活においては特に変わったところはありません。

ただ、買い物などに行くと変化を感じます。

 

日本と同じようにカルガリーでも2月下旬頃からスーパーなどでの日用品の買占めとそれに伴う品切れが始まりました。

特にトイレットペーパー、ティッシュペーパーなどはどこに行っても買うことができません。

あとはカップ麺や缶詰、パスタなどのストック性のある食品も品切れ状態です。

商品棚が空っぽのグロッサリーストア

 

一方で鶏、豚、牛の肉類は豊富に在庫があります。さすが畜産んが盛んなアルバータ州といったところです。

 

一部スーパーではSocial distancingのために入場制限をして店内に入るのに長時間並ぶところも出ててきています(しかも入ったところで品物がない)。

 

レジではセルフレジは半分を止めてお客同士が接近しないように、有人のレジでは透明アクリル板を立ててお客とキャッシャーが濃厚接触とならないようにしています。

 

レストラン、お店など

バー、パブは休業しているところがほとんどです。

レストランは店内での飲食は禁止、基本持ち帰りのみとなっています。売り上げが相当落ちてかなり苦しいというところも多いようです。

 

家電量販店、ショッピングモールも全て閉鎖しています。そのためどこのお店もフリーデリバリー&オンラインで30~50%のセールをしてなんとか売り上げを上げようとしているようです。

 

通常この時期はセールの時期ではありませんが春物の新商品も含めて全てセール対象にしているところが多いです。

 

人がいない

用事があってダウンタウンまで行きましたがびっくりするくらい人がいませんでした。

走っている車も少ないし駐車場もほぼ車が無い状態。閉店しているお店が多くゴーストタウンのようでした。

 

正直これを見たときはかなり深刻だなと認識させられました。感染ということもそうなのですが、経済に対する影響も相当大きいと思われます。

 

多くのお店が休業を余儀なくされているということでワーホリや留学生の多くは自分たちの国へ帰っています。

 

経済に対する影響

飲食関係や航空関係で働いてる人は多くが一時解雇になっています。

 

もう一つ深刻なのはカルガリーはエネルギー関係の企業が集積しているということです。

コロナショックと同時に原油価格が暴落しており、カルガリーの多くの企業がその影響をもろに受けています。

 

わかりやすいのはガソリン価格がリッターCA$60台にまで下がってることです。

カルガリーのガソリンスタンド

57.9というのはリッター57.9セントということで日本円にすると45円くらいです。

 

カルガリーのガソリン価格

15リッター入れて10ドルいかないんですよね(日本円にすると700円くらい。今CA$1=¥76くらいなので)。

 

消費者からするとありがたいことなんですけど、カルガリーの経済はこれでとどめを刺されたような状況です(もともとカナダの中でもカルガリーは長く不景気でした)。

 

バンフ周辺について

アルバータ州のスキー場、観光施設は全て閉鎖になっています。

バンフのダウンタウンもほとんどのレストランが休業となり一部ホテルも宿泊停止の状態です。そのため地元の人以外はほとんど歩いません。

 

まとめ

ざっとですがアルバータ州の状況について書きました。

中国や日本で感染が広がってきた頃はこっちの人はどこか遠いところの話と思っていた人がほとんどでしたが、今ではかなり深刻な状況になっています。

 

僕も4月に一時帰国する予定だったのですがキャンセルすることになり、そして次いつ日本へ帰れるのかわからない状況です。

 

とにかく

 


早く終息してまた平穏な日常が戻ってくることを願わずにいられません。

そして経済が持つのかなという不安。その辺はカナダ政府が迅速に対応しているようなので大丈夫だとは思うのですが、知っている人にもレイオフされた人がかなりいるので心配になります。

 

では最後まで読んでいただきありがとうございました。