料理人が教えます!低温調理器ANOVAで作る牛赤身肉ステーキ【驚くほど柔らかい仕上がり】
外国産の牛肉は赤身肉でステーキにしても硬い…やっぱりやわらかい国産牛のステーキがいいなぁでも高いんだよね…。
こんな風に考えている方はいますか?
実は赤身肉も低温調理器ANOVAを使えば柔らかく仕上げることができます。
そこでこの記事ではANOVAを使って赤身肉のステーキを柔らかく仕上げるレシピを解説します。
- 低温調理器ANOVAを使った赤身肉ステーキの作り方 …下準備から作り方まで詳しく解説します。
この記事のレシピでANOVAを使って調理すれば誰でも柔らかくジューシーな赤身肉ステーキが作れるようになります。
なぜならこの記事で紹介するレシピは料理人である僕が実際に仕事で使っているものだからです。
低温調理器ANOVAで作る牛赤身肉ステーキ
今回は大きめの塊肉(460g)をそのままステーキにします。小さな肉を使うよりもじっくり火が入って美味しく仕上がります。
レシピ
調理を始める前にひと通りレシピを読んでから始めると段取りがわかるのでおいしく作れます。
レシピの流れ
- 肉を常温に戻しつつ下味を入れる
- 表面を焼く
- ANOVAで低温調理する
- オーブンで表面を焼き上げる
- 切り分ける
材料と調理器具
必要な調理器具
下準備
- 肉は冷蔵庫から出して水分をしっかり拭き取る
- 塩こしょうを全体にまんべんなくふって1時間置く(この間に常温に戻る)
- ANOVAは55℃にセットしてお湯を温めておく
- オーブンは230℃に温めておく
作り方
肉の表面を弱火で焼く
- フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて弱火にかけます
- フライパンがある程度温まったところで肉を入れて全ての面を1分ずつ2回焼きます
- 焼き終わったらフライパンから皿などに移して表面の水分と油を拭き取ります
フライパンに肉を入れた時にシューっと小さな音がするくらいが適温です。
大きな音がするときは火が強すぎるので一度肉を外して弱火にします
ただし弱すぎると中まで火が入るので適温を探してください。
ANOVAで肉を低温調理する
- ジップロックにオリーブオイル大さじ2と肉を入れる
- ANOVAで温めたお湯にジップロックを浸し水圧で空気を抜きながら真空状態にする
- 真空した肉をお湯の中につけてクリップなどで固定する
- タイマーを45分にセットして真空調理する
コツ
肉がお湯から頭を出さないようにしっかりと沈めます。
どうしても浮いてくるときはキッチンペーパーなどを上にかぶせて重りにします。
オーブンで強火で焼く
- 45分たったらジップロックから肉を取り出す
- 表面の水分、油を拭き取る
- オーブンの天板に網をのせてその上に肉を立てて載せる
- 230℃で4分焼いて取り出し温かい場所で4分寝かせる
- 再度230℃で3分間焼く
コツ
高音で短時間の火入れと寝かしを繰り返すことでじっくりと余熱で中心方向へ火が入ります。
天板の上に直接のせないで網の上にのせるのは天板から直接熱が伝わらないようにするためです。
肉を立てて置くのはオーブンの熱を広い面で受けるためです。
切り分ける
- 食べやすい大きさに切り分けて盛りつける
コツ
焼きたての肉の内部には肉汁がたくさん含まれています。
よく切れる包丁で(できれば刺身包丁など長いもの)押さずに引くように切ると肉汁を外に溢れさせることなく切ることができます。
肉の切り口
出来上がったステーキの切り口です。
外側はある程度火が入って白くなっていますが中はレア。ピンク〜赤です。
よく切れる包丁で上手に切ると肉汁がしっかりと中に蓄えられた状態になります。
塩がしっかりと入っているのでワサビだけつけてこのまま食べるかわさび醤油がオススメです。
日本酒にもよく合います。
今回は岐阜県の下呂の日本酒奥飛騨雪と合わせました。
肉の塩味と奥飛騨雪のまろやかな香りが良く調和します。もちろんわさび醤油とも抜群に合います。
ANOVAを使っての赤身肉のステーキ
今回はANOVAを使って赤身肉のステーキを作るレシピを解説しました。
赤身肉は硬いというイメージがありますが調理方法次第では和牛ほどとは言わないまでも、十分に柔らかくジューシーなレアに仕上げることができます。むしろ肉特有のうま味と食べ応えはこちらの方が上です。
それを可能にするのがANOVAなどの低温調理器です。
温度を一定に保ってくれることで中心までしっかりとレアに仕上げることができます。
ぜひいちどANOVAとこのレシピで赤身肉のステーキを作ってみてください。
ANOVAを使ったレシピを他にも色々とご紹介しています。そちらも合わせて読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。